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2016年10月18日(火)

きょうの潮流

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 早くも来年の「米カレンダー」(水の文化研究所)が届きました。農は文化であり、日本の文化は米づくりの上に築かれ、国土の自然は農民によって支えられてきた。それを忘れないで▼瑞穂(みずほ)の国が織りなす各地の風景から、作り手の込めた思いが伝わります。来年の秋頃をめくると写真は新潟・長岡の稲干し。はしごを使って刈り取った稲を干していく老夫婦のあうんの呼吸に、稲作民族ならではの優しさがあると▼米づくりは日本人の原風景。その米の生産量が全国トップの新潟で新しいリーダーが誕生しました。市民と野党の統一候補としてたたかった米山隆一さんです。原発再稼働ストップ、TPPから新潟の農業を守るために全力を尽くす―▼原発事故を起こした福島では5年半を過ぎた今も8万5千人を超える人びとが県内外に避難しています。生まれ育った地や根を張った生活のすべてを奪い取る。巨大企業のもうけのために国の形を変えてしまうTPPも同罪です▼南相馬市で3代にわたり農業を生業(なりわい)としてきた男性は米づくりをあきらめました。3年間の作付け自粛で地域は荒廃。意欲も展望もなくし「人生の方向を失わされた」。本紙「福島に生きる」でこみ上げる悔しさと怒りを▼毎年、米の暦を編んできた環境問題評論家の富山和子さんは「原発もTPPも、営々と育んできたこの国の美しい自然と文化を壊すもの。次の世代に送ってはならない」。参院選につづいて新潟県民が示した意思。それも“未来への責任”でした。


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