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2016年9月27日(火)

きょうの潮流

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 「私はしがない作曲家」。ダジャレ好きの池辺晋一郎さんはよくそう言って周りを笑わせます。しかし、詩につけた曲を発表するときは、いつも試験官に採点を付けられるようで緊張するそうです▼本人いわく、言葉を音楽に変える作業には独特の難しさがあります。そこに書かれているものだけでなく、行間にあるもの、その言葉の裏側に隠れているものを引っ張り出す。それができているかどうか、作詞者や大勢の前で試されているんだと▼勝手が違うでしょうが、この人の言葉にはどんな曲がつくのか。参院選後初めて所信表明した安倍首相。挑戦、未来、改革の言葉が躍りましたが、やろうとしていることは国民の生活や日本を壊すことばかり▼飾った言葉の裏には多くの不安や怒りが渦巻く問題が隠されています。運用化に突き進む戦争法、沖縄の民意を無視して強行する基地建設、あくまでもしがみつく原発路線…。最後に改憲にふれたのは隠しきれない執念の表れか▼先日、信州・上田市で「こわしてはいけない」と題する混声合唱組曲の初演コンサートが開かれました。来年で20周年を迎える「無言館」の記念事業の一環で、館主の窪島誠一郎さんが作詞、冒頭の池辺さんが作曲しました▼「こわれそうになっても こわしてはいけない 私たちの憲法」。為政者によって大事なものが次々と壊されていく今。長野県民ら約200人の合唱団による組曲は、それに対し、平和を求める思いを力強く歌い上げました。個の力を結集して。


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