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2016年9月26日(月)

きょうの潮流

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 地域の小学校で毎年恒例の防災キャンプが開かれました。災害時に避難所となる学校に子どもたちが実際に泊まり、避難体験をします▼体育館に段ボールや寝袋を敷いて一晩を過ごし、校庭で炊き出しを体験します。暗い校舎内を懐中電灯の光を頼りに歩く「夜の学校探検」も人気。楽しみながら防災について学び、いざというときに備えます▼「自助バッグ」作りも行いました。自助バッグは、災害時に必要な物を備えておく袋のこと。中には、水や食料品、携帯トイレ、応急セットなどを入れます。好きなぬいぐるみやマンガ本、親からの手紙や写真など、つらいときに見て元気が出る物も入れておくのが、おすすめです▼小中学校の授業で防災について学び、学校に全員分の自助バッグを備えている自治体もあります。子どもが1人で留守番中に、被災する可能性もあります。日ごろから家庭で話し合い、一緒に考えて工夫することが、命を守ることに役立ちます▼同時に、「自助が大事」とは言っても個人の努力には限界があります。先の台風では、岩手県の高齢者施設で入居者9人が亡くなる被害が。車いすや認知症の人もいる高齢者施設で、国の基準では職員の数が少なすぎる問題が指摘されました▼介護の現場からは「今の体制で高齢者を避難させるのは無理」と改善を求める声が上がっています。いつどこで災害が起きてもおかしくない日本。国や自治体は、災害に備えて万全の対策を講じてほしい。被害を防ぐのは政治の責任です。


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