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2016年9月22日(木)

きょうの潮流

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 確かに長い。歩いても歩いても店がとぎれません。全長約2・6キロメートル。日本一長いことで知られる大阪・天神橋筋商店街です。1日の往来は3万人▼学問の神様、菅原道真公を祭った大阪天満宮の参道として、古くから栄えました。戦後の落ち込みに危機感を持った陶器店の土居年樹さんが、本格的に商店街の仕事をやりはじめたのは38歳の時でした▼空き店舗に日本ではじめて商店街立文化ホールをつくり、2億4000万円の寄付を集めて建てた落語の定席小屋「繁昌亭」は話題を呼びました。「不思議とアイデアが次々と浮かぶ」と語っていた土居さん。国土交通省観光庁の「観光カリスマ百選」にも選ばれました▼「地域社会がどんどん壊れています。商店街が日本中から消えていくのはもったいない」。日本共産党の演説会での土居さんの訴えが印象的でした。この夏の訃報に驚きました。79歳でした▼京都の西陣織工業組合設立時からの専務理事で保守系会派の元府議、沖口優さんの訃報に接したのも今夏。92歳でした。「西陣織も人々が自由に着物を楽しんでこそ成り立つ産業です。戦中はぜいたく品と言われ、さぞ軍部から憎まれたことでしょう」と本紙に語ったのは2年前でした▼同志社大学在学中に20歳で軍隊へ。「戦前のようなものを言えない、知らされない時代」に戻ることに警告を発し、「一番力強い」共産党の応援を惜しみませんでした。「ほんまもんの街」や西陣と平和をこよなく愛した両氏の熱い言葉は忘れません。


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