2016年9月10日(土)
ヘリパッド建設で重機空輸
沖縄県民らの抗議の中
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沖縄県の東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場のヘリパッド(垂直離着陸機オスプレイ用の着陸帯)建設で、防衛省沖縄防衛局は9日、G地区とH地区の着陸帯建設に向け、ヘリコプターを使い工事用の重機や資材を空輸しました。反対行動に取り組む県民らは、「手段を選ばず民意を踏みにじるやり方は許せない」と反発の声をあげました。
午前中降り続いた大雨があがった午後2時半すぎから、大型の特殊ヘリが5回にわたり重機と資材を搬入するのが、揚水発電所前から確認されました。
防衛局が県に提出した「環境影響評価検討図書」では、「ヘリコプターによる資機材等の運搬は、工事の初期段階において全体で20回程度、1日あたりの運搬回数は5回以下」、「それぞれの運搬先及び運搬回数はG地区の着陸帯が2回程度、H地区近傍の作業ヤードが18回程度の合計20回程度を予定している」としており、この日空輸したのはH地区近くの作業ヤードとみられます。
沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは、「ありとあらゆる手段で県民を押しつぶそうという意図が露骨」と批判。一方で「アメリカとの約束といわれている2月末までに完成させようとすれば、9月1日からGとHでも着工していなければならなかったができていない。工期がかなり遅れている」との見方を示しました。
宜野湾市の女性(66)は「反対運動に押されて切羽詰まっていると思うが、ここまで強引にやるとは許せない」と憤りました。
同日、通称「N1裏」の里道での赤土流出状況について、県北部保健所の職員が確認に訪れました。