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2016年8月23日(火)

きょうの潮流

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 週明けの台風に襲われた列島。東日本の各地で猛烈な雨が降り、土砂災害や浸水も次々と。交通機関も乱れ、北上中の今後も厳重な警戒が必要です▼日本と地球の反対側にあるリオデジャネイロも雨が降っていました。画面に列島各地の避難情報や警報を見ながらの五輪閉会式。「喜びと祝福」の式典は多様性を強調した南米初の五輪の成功を世界に示しました▼内戦や紛争で母国を追われた選手たちで結成した初の難民チームも奮闘。シリアから海を泳いで脱出した競泳女子のユスラ・マルディニ選手は予選1組のトップでゴール。18歳の希望の少女は「ずっと五輪で泳ぎたかった」と▼国際オリンピック委員会のバッハ会長は「われわれは多様性のもとに団結することでより強じんになれることを示した」。スポーツを通し差別のない平和な世界をつくることに貢献する五輪精神は日本と東京に引き継がれました▼日本選手の活躍は4年後の期待をさらに。史上最多41のメダルの数だけでなく、最後まであきらめない姿や新しいことに挑戦する勇気の大切さを証明してくれました。それは他の格闘技や異なる分野から学んだ柔道をはじめ、指導者にも▼「SEE YOU IN TOKYO」。世界に誓った2020年東京五輪。準備段階から開発優先で都民や選手置き去りの失態がつづいていますが、「喜びと祝福」を17日間の宴(うたげ)だけに終わらせてはなりません。世界の人びとの胸に何を灯(とも)すか。受け継いだ五輪旗の重みをかみしめるときです。


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