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2016年8月3日(水)

横田基地に多数の米戦闘機

三沢の代替 自治体「安全対策を」

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(写真)飛来したF16戦闘機=2日、東京・横田基地

 在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域の5市1町)に7月末から今月初めにかけて三沢基地(青森県三沢市)配備の米空軍F16戦闘機11機が飛来しました。滑走路工事中の三沢基地の代替としての使用で、C130輸送機を中心とした空輸部隊が配備されている横田基地に、多数の戦闘機が飛来するのは異例です。

 飛来したF16戦闘機は主に第35戦闘航空団第13戦闘飛行隊(定数18機)所属機で、横田基地の監視活動を続けている羽村平和委員会によると、7月30日に8機、8月1日に3機の合計11機が飛来。2日も滑走路西側に全機駐機していました。

 周辺自治体への防衛省北関東防衛局からの情報提供(7月28日)では、7月下旬から8月上旬にかけて、三沢基地のF16戦闘機約14機が横田基地に一時的に立ち寄るとしていました。基地周辺自治体は、防衛省を通じて横田基地に対し、▽早期の情報提供▽安全対策▽騒音など環境への配慮▽周辺での訓練飛行を実施しないこと―などを申し入れました。

アジア展開へ中継拠点化

 今回の横田基地へのF16戦闘機飛来の目的の一つは、工事中の三沢基地の代替基地としての使用です。三沢基地は7月20日から8月11日にかけて米軍が滑走路改修工事を実施しており、同じ滑走路を使用する三沢空港発着の民間旅客機も運休しています。日米両政府は海上自衛隊八戸航空基地(青森県八戸市)についても、4機のF16が三沢基地工事中、一時使用することを合意しており、米軍による他の米軍基地の代替使用や、自衛隊基地の使用の拡大などが狙われています。

 横田基地に飛来した第13戦闘飛行隊は、7月18日から29日までマレーシア空軍と米空軍の共同演習に参加していました。横田基地周辺自治体への防衛省の情報提供では、飛来の目的を「目的地へ向かう中継のため。横田基地は西太平洋への空輸ハブの役割を担っている」と説明。米空軍は横田基地を、インド・アジア太平洋地域に展開する戦闘機部隊の中継拠点として強化を図っています。


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