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2016年7月17日(日)

きょうの潮流

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 7月17日は漫画の日。1841年の今日、イギリスで権力者や政治、世相を斬る風刺漫画週刊誌『パンチ』が創刊されたことにちなみます▼例えば、舌なめずりする熊とライオンに挟まれ、ターバンを巻いた男が「俺を友達から助けてくれ」と訴える一コマ漫画は、ロシアとイギリスに狙われたアフガニスタンを描いたもの。日本でも1862年に横浜外国人居留地で『ジャパン・パンチ』が創刊され、漫画はポンチ絵とも呼ばれるようになりました▼明治前半期の自由民権運動では、藩閥政治への批判にあふれた風刺漫画が人々の共感を得て、言論による反政府運動を大いに盛り上げた歴史があります▼「漫画の精神は本来、風刺とユーモア」と語るのは、日本漫画の会幹事の西田淑子(としこ)さんです。「一コマ漫画は、現象の核心をつかんで画力とアイデアで表現します。そこに自分の思想と主張がなければ読者には伝わらないし、根底に人間性への信頼がなければ攻撃するだけのギスギスしたものになってしまいます」▼同会は一枚の漫画から世論を喚起しようと1970年以降毎年、日本漫画展を開いてきました。時代の焦点をテーマに2011年には「原発 自粛しないぞ漫画展」、昨年は「ABE WARS―安倍戦争」と約100点を展示。今年のテーマは「セコい奴(やつ)ら」。東京・銀座で8月1日から開催します▼「戦前と違うのは、こうして個人が表現し、発表できることです」と西田さん。どんな大きな流れも、一人の行動から生まれます。


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