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2016年5月19日(木)

きょうの潮流

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 自動車税の納付書が届きました。軽に乗り換えたので前より格段に安い。いまは燃費に応じてエコカー減税が適用されるので、その分も軽減されているのか▼「一体、いくら払えばいいの?」。三菱や日産の軽自動車に乗っている人たちが税の納付を前に困惑しています。偽りの燃費に基づく額なのですから戸惑うわけです。利用者に追加負担がないよう対応するといいますが、偽装の影響はこんな所にも▼長きにわたって燃費データを改ざんしてきた三菱自動車。消費者の安全よりも会社の利益を優先させてきた不正体質は根深い。過去にもリコール隠しを続け、相次いで死亡事故を引き起こしてきました▼14年前、大型トレーラーから外れたタイヤが歩道の母子を直撃。重さ140キロの衝撃をもろに受けた母親の命を奪いました。同社の車が何度も脱輪事故を起こしていたにもかかわらず、事故原因は使用者の整備不良と言い張ってきた末の“殺人”でした▼遺族が起こした訴訟で裁かれた同社の責任。「隠し事をしないメーカーになる」「お客様の厳しい声を大切に」。あのとき並べ立てた言葉が、いかに空々しかったか。いくらトップが交代しても不正の構造を改めないかぎり再生はありえません▼三菱に続いてスズキも規定と異なる方法で燃費データを測っていたことがわかりました。社会をゆがめる企業の不正。現場でまじめに働く人びとを裏切り、世間をだまし、自らをだまして会社を守る。反省なき謝罪ほど醜いものはないでしょう。


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