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2016年4月18日(月)

きょうの潮流

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 安倍政権が固執する核抑止力。「核兵器を使うぞ」という脅しの力で危機を食い止める考え方です。歴代政府は米国の核攻撃能力に依存してきました▼そもそも核兵器に、そんな力があるのか。米オンライン軍事専門誌『ブレイキング・ディフェンス』が疑問を投げかける記事を載せています(3月21日)。筆者は、米国の核兵器研究開発の中心的施設ロスアラモス国立研究所の元研究者ジム・ドイル氏▼2013年に核実験を強行した北朝鮮に米軍は核搭載可能なB52爆撃機などを韓国へ派遣しました。しかし北朝鮮は直後に核施設再稼働を表明、翌年に弾道ミサイル発射、今年1月に再び核実験を強行しました▼米軍はB52を韓国に再派遣。北朝鮮は弾道ミサイル発射を強行、緊張は高まるばかり。ドイル氏は「核による力の誇示は、朝鮮半島の緊張緩和にも北朝鮮の行動を変えるのにも役に立たなかった」▼ロシアがクリミアを併合した14年とその翌年、米軍はB52などを欧州にも派遣しましたが、「ロシアの行動に与える効果はほとんどなかった」。核兵器を振りかざすシグナルは「紛争の可能性を強め、狙いと反対の結果をもたらす」。ドイル氏の結論です▼「胸をえぐられるような内容だ」。主要7カ国(G7)外相会合で広島平和記念資料館を訪れ、被爆の実相に触れたケリー米国務長官。この発言を英BBCなど海外メディアは一斉に伝えました。抑止力どころか、人として死ぬことすら許さぬ悪魔の兵器。人類は決して共存できません。


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