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2016年4月6日(水)

きょうの潮流

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 大阪城の梅で春を先取りし、いまは造幣局の桜を楽しむのが大阪の花見でしょうか。大阪が舞台の朝ドラ「あさが来た」が好評でした。ヒロインのあさが“だんなさま”との残された日々に、選んだのは梅の木です▼ドラマが「パチパチはん」と呼んだ、そろばんの玉は梅の木から作られています。パチパチはんは、幼かった主人公とだんなさまを結びつけた小道具でした。梅の花一輪、そろばんの玉ひとつに込めた丁寧な作劇。ここにも視聴者を魅了した一端がのぞきます▼パチパチはんは、主人公を実業家として目覚めさせました。モデルは幕末に生まれた広岡浅子。大阪の豪商の次男と結婚し、炭鉱事業や銀行開設に乗り出し、やがて女子大学校を創立します。女性は後継ぎを産めばいいとされていた時代でした▼本紙や日曜版に登場した佐野元彦プロデューサーは、主人公の魅力を「銭、金ばかり言っていたのが、人を育てることに行きつく面白さ」と語り、浅子自身が武力ではなく「柔らかな力が大事」と記していたことにもふれました。実際、浅子は軍国主義や日本の対外侵略を批判します▼ドラマの最終回、あさが若い女性たちに語りかける場面が印象的でした。生きづらい世の中であり、戦争は銃や大砲で人を傷つけると。まさに現在につながります▼新年度、「とと姉ちゃん」にバトンタッチ。1930年から始まり、戦争の時代を経てユニークな雑誌を作りあげた女性の話です。こちらも実在の人物。興味しんしんです。


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