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2016年1月23日(土)

きょうの潮流

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 「緊急事態だ」として、法律を一時とりやめ軍が政治を握る法令が戒厳令です。始まりは、フランス大革命にさかのぼります。王が外国へ逃亡を図ったことで、共和制を求める声が強まった1791年7月のことです▼パリの練兵場で民衆が共和制の請願の集会を開いたとき、議会が市長に命令して戒厳令を敷かせました。戒厳令の印に赤旗を立て、国民衛兵軍が群衆に発砲しました。多くの死傷者が出て、政治クラブは解散、民主主義的新聞も発行停止になりました▼しかし、パリの民衆は翌年に準備を整え、王制をやめ共和制まで進もうと決起。先頭に翻(ひるがえ)った赤旗には「行政権の反乱に対する民衆の戒厳令」と書かれていました。弾圧の象徴とされた赤旗が、今度は民衆のたたかいの象徴となったのです▼準備した一人が書いています。「それは復讐(ふくしゅう)の旗ではなかった。自己の権利を意識する新権力の輝かしい旗であった。だからこの時以来、無産階級がその力や期待を断言するときに、赤旗が翻るであろう」▼安倍首相は、戦争法では「行政権の反乱」で立憲主義を壊しました。いま憲法に「緊急事態条項」がないとして、新設めざし明文改憲の動きを強めています▼人民のたたかいの伝統を受け継ぐ「しんぶん赤旗」は、4年前に出た自民党改憲草案を分析し、パンフにもなっている連載記事で「緊急事態」に警鐘を鳴らしました。「異常に長期にわたる『戒厳』状態を想定し…人権を停止し、独裁的に権力行使ができる仕組みを狙っている」


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