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2016年1月3日(日)

きょうの潮流

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 闇夜に浮かぶ復興のともしび。年末年始に町に戻るきっかけをつくろうと、いま福島・楢葉町の天神岬スポーツ公園で12万個のLED照明を使ったイルミネーションが点灯しています▼「早く戻りたい」。飾りつけられた500本のペットボトルには、ふるさとを離れて仮設の小中学校で学ぶ子どもたちや町民の思いが書き込まれています。昨年9月に避難指示が解除されたものの、帰ってきた住民は全体の5%ほど。街に光は乏しい▼年の瀬。この町の古刹(こさつ)、宝鏡寺の早川篤雄(とくお)住職は4年9カ月ぶりに夫婦で住み慣れた家に戻ってきました。しかし、これからどうしたらいいのかという不安ばかりが先に立ち、生活に張り合いや展望をもてないと▼帰りたくても帰れない―。福島では、原発事故の影響で県の人口が11万人も減り、戦後最少に。いまなお、10万人以上の県民が避難生活を余儀なくされ、落ち着かない日々を送っています▼いまだに汚染水が漏れ続け、収束とは程遠い。それなのに国や電力会社は全国の原発を再稼働させようとしている。どれだけ被災者をばかにするのか。福島原発避難者訴訟の原告団長でもある早川さんは憤ります。「絶望にかられようとも私たちはたたかう。次の世代のためにも。何も変わらないこの国を認めたら未来はない」▼先ごろ、福島県立高教組の女性部が生徒や卒業生、教師、福島に生きる人たちの声を文集にまとめました。『福島から伝えたいこと』の第3集。その副題も「希望は闘いの中に」です。


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