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2015年12月5日(土)

きょうの潮流

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 技術の粋を集めた探査機「はやぶさ2」が目的地に向かってかじを切りました。地球の重力を利用して針路を変える「スイングバイ」で加速し、小惑星リュウグウへの軌道に▼打ち上げられたのは1年前。そのときに宇宙航空研究開発機構とともに成功を発表したのが、三菱重工でした。打ち上げ用ロケットの製造や、探査機を軌道に乗せ、めざす惑星に向け姿勢を制御する装置の開発・製作に携わってきたからです▼被爆70年の今夏、三菱長崎造船所原水協が「戦争する国づくりと三菱の兵器生産」と題する小冊子を発行しました。そこには“死の商人”と呼ばれてきた三菱が、いまも兵器づくりにまい進している実態や、軍需産業を推し進める安倍政権との密接な関係が暴かれています▼武器輸出を規制した三原則がじゃまだと、経団連に撤廃を提言させる。それを忠実に実行した安倍政権は逆に輸出を促進する三原則を決め、そのための庁まで新設しました▼戦争法の成立によって軍需産業を強化し、武器輸出を「国家戦略として推進すべきだ」と要求する経団連。三菱長崎も軍事と宇宙中心の体制に変ぼうしています。そこで働く労働者たちは、かつて会社が約束した「平和産業への道」に立ち返ることをもとめています▼科学や技術の進歩は人類を未知への旅にいざないます。しかしそれが軍事に利用されれば、滅亡の道に。「研究成果を軍事に使わせないためにどうするか、それは政治の問題」。科学者の益川敏英さんが発する警告です。


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