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2015年10月21日(水)

きょうの潮流

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 今年も31日の本番に向けてハロウィーンの催しが各地で始まりました。ハロウィーンとはキリスト教の記念日「万聖節(ばんせいせつ)」の前夜祭。秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すお祭りです▼アメリカではクリスマスに次ぐ大イベントですが、日本でも最近は仮装パレードの若者を中心に盛り上がっています。行事に欠かせないのがカボチャ。中身をくり抜いてつくった明かりで悪霊が退散するといいます▼カボチャの収穫は夏がピークですが、食べ頃は甘みが増す秋から冬にかけて。冬至に食べると病気知らずといわれるほど栄養価が高く、日本の食卓を彩ってきた野菜ですが、すべてを外国産に頼るようになるかもしれません▼政府がTPP交渉で大筋合意した関税撤廃の全容を発表しました。カボチャをはじめ、すでに輸入量の多いアスパラガスやブロッコリーなどは即時撤廃。ブドウやエビ、カニも同様で、最終的には農林水産物と工業製品を合わせた全品目の95%が無税となります▼「聖域」としてきたコメや牛・豚肉、乳製品の5項目も輸入枠が広がり、3割の品目で関税がなくなります。まさに聖域なき市場開放。「生産意欲さえなくなってしまう。後を継がせられない」。農家や地域の生産者は怒りとともに絶望の声をあげています▼ハロウィーンやクリスマスのような外国の宗教行事や文化まで取り込んでしまう日本人。しかし、アメリカのいいなりになって主権や食の安全を売り渡し、国の形を壊していく政治まで認めるわけにはいきません。


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