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2015年9月25日(金)

きょうの潮流

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 言葉は生き物だ―。三浦しをんさんの小説『舟を編む』の映画を見たとき、辞書づくりに没頭する登場人物の1人がそんなセリフを口にしていました▼言葉は、社会と同じで変化していくもの。使われ方も表現の仕方も時代とともに移り変わります。文化庁の国語世論調査では「やばい」を良い意味に用いる人が若者を中心に広がっていました。「この料理やばい(おいしい)」という具合に▼10代9割、20代8割と浸透していますが、本来は危ないとか、まずいことが起きそうなときに使われてきた言葉。もとは盗人仲間の隠語で闇市が横行した戦後の混乱期に一般に広がったといいます。最近出版された『「赤旗」は、言葉をどう練り上げているか』で教わりました▼本紙校閲部の責任者が雑誌『月刊学習』に連載していたものをまとめました。「赤旗」らしさの項では国家神道からきた「慰霊」や「英霊」、遺骨を数えるときの「柱(はしら)」は使わず、書き換えていることを紹介しています▼防衛費は軍事費、普天間飛行場は普天間基地と。真実を伝える新聞として、内容に合った言葉を使うよう努めていることが面白く。天皇が主役の「祝祭日」も今は「祝日」や「休日」に。なにげなく使っている言葉にも戦前の天皇制国家の名残があり、つねに国民主権の立場から考えていくことが大切だと▼言葉は、権力者によってもゆがめられます。戦争法を安保法と呼ぶように平気で正反対の意味で使い、言葉を偽りつづけ、それを壊す安倍首相のごとく。


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