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2015年9月15日(火)

きょうの潮流

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 返還される数日前、沖縄に君臨した最後の高等弁務官ランパートが記者会見を開きました。「沖縄の米軍は、部隊もその施設も返還によっていささかも減少することなく、また縮小することなく、兵力も維持されよう」▼1972年5月15日。沖縄県の発足で「みなし知事」となった屋良朝苗(やらちょうびょう)・琉球政府行政主席は返還の瞬間を嘉手納基地で迎えました。ランパートを見送った後、黒光りする無数の米軍機を横目に「復帰したというのに、何も変わっていないなあ」。(『沖縄返還と通貨パニック』)▼復帰から40年以上たった今も沖縄から基地は動いていません。それどころか、辺野古の新基地建設、オスプレイ配備と、県民が願ってきた平和な島と逆行する姿です▼あらゆる手段を講じて辺野古に基地を造らせない第一歩―。翁長知事が前知事の出した辺野古の埋め立て承認を取り消すことを表明しました。沖縄の置かれている立場や歴史、県民の心を、言葉を尽くしても理解されなかった、と▼政府との集中協議で翁長知事は米国に追随する安倍首相にこんな話を。米軍の施政権下にあるとき、高等弁務官から沖縄の自治は神話だと言われた。いままた「日本の独立は神話だと言われないようにしてください」▼国会では米軍のための戦争法案が強行されようとしています。憲法9条を持ちながら、それを投げ捨て軍事力の傘に頼るだけの政権。沖縄と国会をめぐる国民のたたかいは、この国の民主主義とともに、真の独立をも問い直しています。


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