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2015年9月2日(水)

きょうの潮流

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 基調は地球とサッカーボールをイメージした円。6色の色使いには参加チームの多彩さ。「2002」の「00」を無限大の∞で表記したのは、日本と韓国をはじめ、世界の永遠の和合を示しました▼日韓が共催したサッカーW杯の大会エンブレムです。そこには開催する側の思いが込められます。たとえば長野五輪は花、人の輪、雪の結晶が基調となり、花びらの一枚一枚が躍動する選手の姿に。ブーメランを模した2000年シドニー五輪のそれは選手が主役の原点に戻ろうという意味も▼デザイナーの佐野研二郎さんが制作した2020年東京五輪のエンブレムが白紙撤回されました。類似や盗用との指摘が相次ぎ、ベルギーのデザイナーからは国際オリンピック委員会に対し、使用の差し止めを求める訴訟を起こされていました▼こじれた背景には組織委員会の対応のまずさや決定過程の不透明さがあります。新国立競技場同様、どういう理念や考え方に基づき、どうやって決めたのか、肝心な部分が見えないままで事が進んでいくのです▼長野五輪のエンブレムをデザインした篠塚正典さんは苦言を呈します。プロのデザイナーがやったからこれでいいというような押し付けがましいことはやってはいけない、と▼問題続きの東京五輪。このままでは歓迎できる大会には程遠い。疑問や反対の声に耳を貸さず、密室で決めたものを強引に押し通す。そんな体質を国民の力で変えなければ。それが、より良い五輪をつくることにつながります。


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