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2015年8月26日(水)

きょうの潮流

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 神奈川北部に広がる相模原は軍都として発展してきました。日中戦争下、陸軍の施設が相次いでつくられ、養蚕が盛んだった農村は急変。軍都計画のもとで都市として整備されていきます▼戦後、軍施設の多くは米軍に接収。爆発火災を起こした相模総合補給廠(しょう)もその一つでした。市街地を隔てる東京ドーム42個分の広大な敷地には、戦争で使用される物資が保管され、米国の世界戦略を支える兵站(へいたん)業務を担っています▼深夜の住宅街に突然響いた破裂音。火柱が上がり、天津の爆発事故やテロが頭をよぎったと、おびえる住民。なにしろ、どこにどんなものがあるのか、米軍施設の実態は日本政府ですら分からないのですから。不安は増すばかりです▼沖縄をはじめ、多くの国民が米軍基地との併存を余儀なくされている現状。そのうえ基地外でも米軍がかかわる事故が起きれば、どこでも治外法権になることが日米地位協定によって定められています▼2004年8月、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したとき、現場はすぐに米軍によって封鎖されました。駆けつけた市民やマスコミを力ずくで排除する米兵たち。その時の様子を残した映像には、主権国家の体をなさない植民地のような光景が映っています▼戦争法案の審議のなかで、国民の命と生活を守るためと、くり返し口にする安倍首相。しかし目の前に、実際に、度重なり起きている日常を脅かす危険には、何も対処しようとしていません。この現実を、いつまで放置するつもりなのか。


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