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2015年7月30日(木)

きょうの潮流

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 反骨の人だったといいます。安倍首相のもう一人の祖父、安倍寛(かん)です。「父は大政党を敵にまわし、その金権腐敗を糾弾し、終始一貫、戦争にも反対を続けた」。首相の父である晋太郎が新聞に寄せた手記の一部です▼戦時下の翼賛選挙のなか、無所属・非推薦で立候補した寛。警察に尾行され、選挙妨害を受けながらも当選を果たします。山口県日置(へき)村(現長門市)の地元では、節を曲げなかった人として語り継がれています(『絶頂の一族』)▼いま、その祖父の地元からも安保法案に反対し廃案を求める要望書が出されています。「何故、貴殿が安倍家の誇りを大切にされず、受け継がず、日本を危険な方向に導かれるのか」と。日本共産党の小池議員が国会で紹介しました▼そういう地元の声をふくめ、ていねいに国民に説明して理解されるよう努力するという首相。しかし、自衛隊の内部文書も示しながら危険さを増す活動例をあげた小池さんに対し、まともな答弁は一つもありませんでした▼戦闘状態にある米軍ヘリへの燃料補給も「武力行使とは一体ではない」。自衛隊の活動範囲も、内容も大きくひろがっていくのに、「安全だ」の一点張り。こんな不実な態度では、国民の怒りをさらに燃え上がらせるだけでしょう▼先の書には安倍首相の亡くなった叔父も紹介されています。戦争を知る者として甥(おい)の政治姿勢を批判していたそうです。「晋三は歴史から学んでいない。政治家の言葉は重いものだということをもっと知るべきだ」と。


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