「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年6月13日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 弁護士を志したきっかけを試験で聞かれた青年はこんなエピソードを披露したといいます。口げんかした親友から「おまえみたいな屁(へ)理屈の達者なやつは弁護士にでもなるがいい」と言われたからと▼のちに弁護士から政治家に転身した高村(こうむら)正彦・自民党副総裁の若き頃の逸話です。大下英治さんの本に紹介されていました。まじめに弁護士を目指した人たちには心外でしょうが、その屁理屈ぶりは今も健在というべきか▼違憲性が際立ってきた戦争法案。それに反論しようと、またも「砂川判決」を持ち出してくるのですから。半世紀以上も前の判決は在日米軍が憲法に違反するかどうかが争点になったもの。問題になっている集団的自衛権には全くふれていません▼学者や法律家の間では、それが根拠にならないことは“常識”。与党で勝手に合意した閣議決定のときでさえ、筋が通らないと採用しなかったのに。その判決を都合よく解釈し、「憲法の番人は最高裁であり、憲法学者ではない」と強弁するのですから屁理屈も極まれりか▼戦争法案は違憲だと、憲法学者の間にもひろがる声。がまんならなかったのか、「決めるのは学者ではなく、政治家だ」と言い放った高村氏。暴走する安倍政権らしい傲慢(ごうまん)さの現れです▼いまや自民党の現職議員や重鎮の中からも、現政権のやり方にたいして「あまりに傲慢」と批判や反対が次つぎと出るほど。傲慢は破滅に先立つ―。戦後の節目に過ちをくり返させないためにも、彼らを追いつめるときです。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって