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2015年5月26日(火)

きょうの潮流

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 客が入りきれず、レイトショーが追加されることになりました。東京・ポレポレ東中野で先行上映中のドキュメンタリー映画「戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み」。「標的の村」で数々の賞を受賞した三上智恵監督の最新作です▼沖縄で今、何が起きているのか。昨年の沖縄県知事選挙をはさんだ辺野古新基地建設反対のたたかいに密着します。基地をつくるのは国、市民の前に立ちはだかるのは、同じ県民の沖縄県警機動隊と民間警備会社。本当の敵は誰なのか。背後にあるものを見据えながら映画は展開します▼印象的なのは、厳しい攻防の中に垣間見える明るさです。一触即発の緊張をユーモアでほぐし、歌や踊りで励まし合う。息の長いたたかいを強いられてきた沖縄の人たちの矜持(きょうじ)を感じさせます▼タイトルは、辺野古のゲート前フェンスに掲げられた琉歌の一節に由来。その琉歌とは「今年しむ月や 戦場ぬ止み 沖縄ぬ思い 世界に語ら」。県知事選挙は、私たちのたたかいに終止符を打つ時、その決意を日本中に世界中に語ろうじゃないか、という意味だそうです▼「沖縄が止めたいものは、日本で息を吹き返そうとしている戦争そのものです」と監督の三上さん。主人公の一人で沖縄戦を生き延びた文子さんは、「沖縄が変わって全国の変化につながれば上等。9条もなくさないで戦争のない優しい国に」▼その沖縄の思いに呼応した国会包囲ヒューマンチェーンには1万5千人が参加。オール沖縄からオールジャパンへ。確実に広がっています。


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