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2015年5月1日(金)

きょうの潮流

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 戦後の自民党政治を特徴づけるとき、よく「対米従属」という言葉を使います。日本は独立した国なのに従属といえるか。学生時代、そんな議論を交わした覚えもあります▼訪米中の安倍首相を見ていると、やっぱりこの言葉がぴたりと当てはまります。なにしろアメリカのために、自国の国民多数が反対し、まだ国会に提出さえしていない「戦争立法」を夏までに成立させると誓ってしまうのですから▼TPPの妥結や辺野古の米軍新基地建設もしかり。見ているこっちが恥ずかしくなるほどの追従ぶり。「日本の独立と主権をないがしろにする異常な対米従属の姿勢を示す」(志位共産党委員長)と評されるのも当たり前です▼「我々の自由世界との関係において、米国との提携こそ最も重要である。両国間の協力の絆は、いよいよ強固でなければならない」。58年前、安倍首相の祖父・岸信介が同じ米議会で行った演説です。今回の安倍演説もそれを意識したものでした▼国を揺るがすほどの反対運動を力で抑えつけ、岸首相が結んだ日米安保条約。それこそが、今につづく従属の源流です。戦後70年たっても祖父の亡霊にしがみつく孫。その頭には、国民の安全や沖縄の平和、侵略や植民地支配によって苦しめられたアジアの人びとに寄せる思いはありません▼米議会の両院がそろう演壇で、顔を上気させながら得意げに英語で訴えた安倍首相。国民のくらしや命を守ることもしない日米同盟がもたらすものは「希望」どころか「絶望」です。


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