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2015年4月21日(火)

きょうの潮流

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 1980年代半ば。サッチャー政権下の炭坑閉鎖に抗議するストライキがつづくイギリス。そのニュースを見たロンドンの青年が、労働者たちを支援するため募金活動にとりくみます▼「彼らの敵はサッチャーと警官。つまり僕たちと同じだ」。そして、仲間とともに立ち上げたのが「LGSM(炭坑夫支援レズビアン&ゲイの会)」。誤解や偏見を乗り越えながら、深まっていく労働者と同性愛者の連帯。公開中の映画「パレードへようこそ」です▼民営化と組合つぶしに走ったサッチャー保守政権は、同性愛者にも厳しい態度をとりました。虐げられた二つのグループが結んだ友情の絆。映画は実話に基づくといいます▼昨年3月、イングランドとウェールズで同性婚を認める法律が初めて施行されました。英国では10年前から、同性カップルに異性間の結婚とほぼ同じ公的権利を与える制度を取り入れてきました▼世界の流れから遅れてきた日本でも、今月から東京・渋谷区で同性カップルをパートナーとして証明する条例が施行されました。証明書には法的な効力はありませんが、自治体が初めて同性パートナーを公認したことは、すべての人が自分らしく生きられる社会に向けての一歩でしょう▼今国会では日本共産党の池内さおり議員が、偏見や差別に苦しむ性的少数者の人権を保障するよう政府に迫りました。自民党渋谷区議団は条例に反対。同党のなかにも異論や懸念が相次いでいます。いま、この人たちの人権感覚が問われています。


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