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2015年1月30日(金)

きょうの潮流

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 「ありがたいけれど、怖い金」―。政党助成金について自民党のベテラン秘書に聞いたら、こんな本音が返ってきました。労せずして安定した資金が得られる半面、有権者との距離が離れていくというのです▼上脇博之神戸学院大学大学院教授は、近著『告発! 政治とカネ 政党助成金20年、腐敗の深層』でこう解明しています。「(助成金に依存していると)努力しなくとも税金で自己資金を賄えるので、主権者から遊離した政治・政策を主張・強行する」▼政党助成制度が実施されて20年。小選挙区制度と合わせてどれほど日本の政治を劣化、腐敗させてきたのかは、現安倍政権の暴走ぶりが象徴的に示しています▼政治腐敗を招く政党助成金は、その使い方もひどい。本紙が自民党全国会議員の政党交付金使途等報告書(2013年分)を調べたところ、「会議費」を名目にしたゴルフ場や高級料理店への支出までありました▼誰がみても問題だらけの政党助成金ですが、全国紙やテレビで同制度の廃止にまで踏み込んだ批判は、ほとんどみかけません。日米安保条約と同様にメディアで「タブー視」されるほど、病根が根深いということか▼日本共産党は通常国会が開会した26日、「政党助成法廃止法案」を衆議院に提出。すべての政党・会派に真剣な検討をよびかけました。深刻な政党の劣化、堕落を招いている同法廃止に向けて国民的議論をまきおこすとき。唯一、助成金受け取りを拒否している共産党だからこその提案に心が躍ります。


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