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2015年1月5日(月)

きょうの潮流

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 「新年はめでたいけれど、古くなった仮設住宅での正月は、すき間風が吹き込んで冷えこむんです…」。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市の仮設南境第4団地の木村孟生自治会副会長は、仮住まいで4度目の正月を迎えました▼同団地では、今年中に仮設を出られない住人が大半だといいます。大震災でいまだに23万人以上が仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされています。木村さんは会うたびに訴えます。「安倍首相は、アベノミクスを言う前に被災地復興を優先して」▼年末に訪ねた同市牡鹿半島の先端近くに位置する鮎川浜の漁港では、津波で壊れた防波堤が修復されず、黒い土のうが積み重ねられたままでした。グループ補助金などを活用して復興を目指す牡鹿の水産業者らは、「困難だからこそ、仲間と力を合わせて前に進む」と語りますが、政治への思いは、仮設住人と同じです▼今月17日で約6500人が犠牲となった阪神・淡路大震災から20年になります。この震災後に被災者生活再建支援法ができました▼災害救援の法律は、被災者と共に日本共産党も奮闘して充実がはかられてきました。しかし、「個人財産の形成になる支援は行わない」という国の旧態依然たる“原則”は相変わらずです▼昨年11月の「赤旗まつり」で書家の金澤翔子さんは、震災復興への願いを込めこう揮毫(きごう)して感動を呼びました。「共に生きる」。本来、国民の苦難に心を寄せるべき政治に求められるのは、この思いなのではないでしょうか。


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