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2014年12月22日(月)

きょうの潮流

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 世界最小の独立国として知られるバチカン。ローマにあり、人口約800人。カトリックの総本山です▼そのフランシスコ・ローマ法王が先ごろ、ウィーンで開かれた「核兵器の人道的影響に関する国際会議」に送ったメッセージが話題になっています。会議の場で読み上げられました▼「ヒバクシャ」という日本語を使い、彼らの声が「文明を滅ぼす核兵器の危険を世界に気付かせるように」と励ましました。核抑止力論について「人々や諸国家と平和的に共存しえない」と正面から告発。「今こそ、恐怖の論理に対抗するときだ」と呼びかけました▼米国のカトリック系週刊誌『アメリカ』(電子版)は「核兵器に対する立場の劇的見直し」と伝えました。同誌によると、カトリック教会は以前から核兵器に批判的でした。しかし核抑止力論については冷戦期、「最悪の事態を回避する」として、しぶしぶ容認したことがあるそうです▼しかし、冷戦終結で戦略環境は大きく変わった。核抑止力への依存は、かえって核兵器の拡散や保有国が核兵器の近代化を進める誘因となり、世界をより危険にしている―。そう考えるようになったといいます▼会議では、参加した政府代表の多数が、核兵器禁止条約などの法的枠組みを求めました。一方、日本の軍縮大使は核兵器を使っても“対処可能”と述べ、批判を浴びました。核抑止力に固執し、核使用を前提にしているからです。世界の流れに逆らう安倍政権の惨めな姿が、ここにもあらわれています。


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