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2014年12月15日(月)

きょうの潮流

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 近所の書店が子ども向けの絵本フェアを始めました。クリスマス前のこの時期、買っていく人も多い。手に取った絵本の向こうに、どんな笑顔が浮かんでいるのでしょうか▼色とりどり多彩に並ぶ子どもの本。日本でこの分野が活発になったのは、新たな文化や芸術が花開いた大正期だといいます。童画というジャンルが確立し、『赤い鳥』や『コドモノクニ』といった児童雑誌が次々に発刊されました▼岡本帰一や武井武雄、初山滋…。当時の童画家たちの絵を見て育ち、「夢のようないい気持ち」で憧れた少女が、いわさきちひろでした。いま東京のちひろ美術館で、その系譜をたどる展示会が開かれています▼『赤い鳥』が創刊され、第1次世界大戦の終結をみた1918年のきょう、ちひろは産声をあげました。裕福な家庭に育ち、小さい頃から絵を描くことが大好きだった彼女の人生は、青春期に体験した第2次大戦を境に大きく変わります▼戦後まもなく、命がけで戦争に反対した日本共産党に入党。のちに衆院議員になる松本善明さんと知り合い、結婚。妻として、母として、党員としての日々を生きながら、あの優しくて淡い透明な子どもの絵を描き続けました▼「平和で、豊かで、美しく、かわいいものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます」。ちひろが55歳で世を去ってから今年で40年。喜びや幸せを願ってきた絵はいまもなお、たくさんの愛を人びとの胸に語りかけています。


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