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2014年9月23日(火)

きょうの潮流

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 東京大学などで教壇に立った故・川田侃(かわたただし)氏が、日本初の国際関係論の教科書「国際関係概論」を出版したのは1958年。国連加盟から2年後です▼川田氏は後年、アジア・太平洋戦争中に出征した中国戦線で「盗賊の一団に成り下がった日本軍の兵士」を目撃したと告白。国際関係論を志した理由を「若いころのささやかな戦争体験にもとづいている」と述懐しました。「国際関係概論」は反戦の教科書でした▼日本共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」も、日本と近隣国の友好・協力のために「侵略戦争と植民地支配の反省は、不可欠の土台となる」として、「慰安婦」問題などの早期解決を主張しています▼日韓の国交を正常化した65年の日韓基本条約は、両国関係の原則の一つに「両国民間の関係の歴史的背景」を明記。しかし当時は議題にならなかった日本軍「慰安婦」問題がいま、「両国民間の関係」を大きく傷つけています▼先週訪韓した日本共産党の笠井亮衆院議員が元「慰安婦」や与野党幹部らと懇談。国交正常化50周年となる来年を「心通う新たな友好の一歩にしよう」と語り合いました。韓国側が重視するのは、日本政府が93年に発表した河野談話です。談話は「慰安婦」問題でお詫(わ)びと反省、真実の直視、歴史教育を約束しました▼安倍政権も“河野談話を継承する”と言う以上、その実践が問題解決の鍵となるはずです。「お金がほしいのではない。明確な謝罪があれば安らかに死ねる」。「慰安婦」だった金(キム)福童(ボクトン)さんの言葉です。


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