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2014年8月4日(月)

きょうの潮流

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 「ほんとうの母の愛情は、子どもを守ることだけではなく、戦争をやめさせることです」。60年前にアメリカの水爆実験によって夫を亡くした久保山すずさんの言葉です▼死の灰を浴びて被ばくしたマグロ漁船の第五福竜丸。乗組員のなかで最初に命を奪われたのが、無線長の久保山愛吉さんでした。広島・長崎につづく、三たびの被ばく。憤りとともに、原水爆禁止の運動と署名は瞬く間に広がりました▼ビキニ事件の翌年、核兵器から子どもを守ろうと始まったのが、母親大会でした。子どもたちに父親を返してください。すずさんの訴えにすすり泣く母たち。少しずつのカンパで全国から集まった会場は涙で解け合いました▼命を育て、命を守る歩みを刻んできた母親大会。節目の60回を迎えた今年の大きなテーマは「戦争する国づくり反対」でした。安倍政権への怒りと不安が高まるなか、平和と民主主義の分科会は参加者であふれました▼「わが子を戦争に行かせません」と題した会場は、戦争体験の話に涙につつまれました。肉親を次々に失ったつらさ、爆弾が降るなかを必死に逃げ回った恐怖、疎開先で「おかあさん」と叫んだ子どもたち…。赤ちゃんを胸に聴き入る若い母親の真っすぐなまなざし▼親から子へ、子から孫へ。連綿と手渡してきた生命のバトン。二度と手放してなるものか。「憲法9条は、戦争で亡くなった父が残してくれた遺言。命あるかぎり守っていく」。鳴り響く拍手、強まる連帯の輪とたたかいの決意でした。


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