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2014年8月3日(日)

主張

子どもの安全

のびのびと過ごせる夏休みに

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 小中学校の夏休みが本番です。子どもたちが長い休みを、元気に楽しく過ごせることを願います。思い出に残る夏休みにするために、子どもたちが安全に過ごせるようにすることが不可欠です。保護者が十分注意を払うとともに、地域の人たちが見守ることも大切になっています。

親子で話し合い

 子どもたちが解放的な気分になる夏休みですが、親にとっては犯罪や事故に巻き込まれないかが心配です。子どもの安全を守るためにできることはなんでしょうか。

 夏休みには、ふだんより子どもだけで活動する機会が大幅に増えて、行動範囲も広がります。それだけに、この機会に、一人で危険な場所にいかないことなどを親子でよく話し合って、確認しておくとよいでしょう。

 死角になって人目につきにくい道、民家や人通りが少ない場所などはもちろん、大型店舗など不特定多数の人が大勢集まる場所も、周囲の人たちが子どもに注意を払いにくく、事件が起きても気づかないおそれがあります。そうした場所を親子で出し合い、注意する点を話し合うことは、子ども自身がどんな場所が危険なのか、どんな行動が危険なのかを意識する上でも大切です。帰省先でも危険な場所がないかよく確かめておけば安心です。

 先日、首都圏で、学校のプールに向かっていた小学3年生の女児が、若い男に車で連れ去られそうになる事件も起きました。女児が大声を上げたため、男は逃げ去り、事なきをえました。子どもに対し、むやみにおとなに対する不信感をあおるのでなく、いやなことはきちんと拒否する、いざというときは周りの人に助けを求めるなど、どうやって自分を守るかを教えておくことは重要です。

 交通事故も心配です。交通量が多いところ、車がスピードを上げるところをチェックし、子どもが十分注意できるようにしましょう。道路の見通しが悪い、信号やカーブミラーがないなど安全対策が不十分なところも要注意です。ドライバーも、学校が休みのこの時期はとくに、子どもたちに気をつけた運転を心がけたいものです。

 水の事故で子どもが犠牲になる事例も相次いでいます。夏休みには、家族や知人と海や山へいく機会が多くなります。子どもにとって自然を思う存分に味わう貴重な機会が、痛ましい結果につながらないように、保護者やおとなが責任を持って安全を守るための知識を身につけ、子どもにも教え、備えを十分にすることが必要です。

 子どもに対する犯罪や事故を防ぐには、地域の協力がなくてはなりません。夏は町内会や自治会の夏祭り、盆踊りなど交流の機会もあります。日ごろから住民同士がよく知り合う地域づくりが、子どもの安全を守るための土台にとなります。

行政にも働きかけ

 子どもたちが安心して遊べる居場所をつくることも求められています。夏休みをきっかけに公園や児童館などの整備、道路の安全対策などを、住民が協力して行政に働きかけていくことは重要です。

 犯罪や事故が心配だからといって、子どもが萎縮してしまうようでは意味がありません。子どもがのびのびできる環境をおとなの責任でつくっていきましょう。


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