2014年7月30日(水)
沖縄新基地 住民らの抗議続く
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沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設反対の監視・抗議行動が続けられる中、防衛省沖縄防衛局は29日、米海兵隊キャンプ・シュワブ北岸に設置した浮桟橋を撤収しました。台風接近に伴う高波の影響を避けるものとみられます。浮桟橋は浮標(ブイ)や浮具(フロート)設置時の作業場などになるもので、27日に設置されていました。
一方、工事車両が出入りしているキャンプ・シュワブのゲートでは、住民らが「新基地建設強行許すな」「米軍基地のための工事はやめろ」と監視・抗議行動を続けました。
住民らは、防衛局が27日夜間に設置したゲート内への出入りを制限するための工事用・仮設柵と歩道に敷いた山形の鉄板について、「柵や鉄板は違法な設置であり、危険。反対運動を締め出すための脅しとどう喝だ」として、撤去を防衛局に要請しました。
しかし防衛局が応じないため、「命と体を守るため」と自主的に柵の撤去作業と鉄板の上にベニヤ板を敷く作業を行いましたが、機動隊らがこれを阻止しようとするなど現場は一時騒然となりました。柵は一部解体されましたが、ベニヤ板は敷かれませんでした。
さらに防衛局は、午後6時すぎ、再び柵の設置工事を始めました。防衛局の作業を守るように機動隊がスクラムを組み、抗議する住民らを無視し、着々と作業を進めました。住民らは、31日に、国会議員らも交え、防衛局長に説明と撤去を求め交渉を行うとしています。