2014年5月4日(日)
米軍“核のゴミ”搬出 横須賀基地原子力空母
合意違反に市民ら抗議
|
在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)配備の原子力空母ジョージ・ワシントンの定期整備に伴う放射性廃棄物の搬出作業が3日、行われました。同空母は、昨年12月5日に同基地へ入港し、1月末ごろから定期整備を実施していました。
搬出作業は午前9時半すぎから始まり、放射性廃棄物などを収容したコンテナ4個を午後0時半までに、貨物船コースタル・ベンチャーに積み終えました。貨物船は午後3時ごろ、米本土に向けて出港しました。
周辺の公園や海上では平和団体や市民団体が、搬出作業は米軍の原子力艦船の動力装置の修理や放射能にさらされた物質の艦外への搬出はしないとした日米合意「エード・メモワール」(1964年)違反だと訴え、監視・抗議行動を実施。日本共産党神奈川県委員会、同横須賀市議団(井坂新哉団長)、県内の原水協、平和委員会などが在日米海軍司令部に抗議し、搬出中止と原子力空母母港撤回を求めました。
同空母の定期整備に伴う放射性廃棄物の搬出は2008年9月25日の配備以後、6回目。2基で福島第1原発1号機と同規模の出力の原子炉を搭載する同空母が例年12〜5月の半年にわたり居座り、原子炉周辺の修理を含む整備と、約1トンの放射性廃棄物の搬出をくりかえしています。