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2014年3月8日(土)

きょうの潮流

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 柔らかな筆づかいで描かれた、りりしい女性たち。そこに添えられた数々の詩。「骨が朽ちる痛み、魂まで真っ黒な炭になり果てても決して屈しはしなかっただろう」▼日本に植民地支配された戦前の朝鮮半島で、独立のために立ち上がり、勇敢にたたかった女性運動家がいました。その姿を、詩と絵で紹介した展示会が、今月末まで新宿の高麗(こうらい)博物館で開かれています▼儒教社会で表に出ることが少なかったなかで、これまで知られなかった独立運動家の女性たち。韓国の詩人が足跡をたどり、一人ひとりの生きざまを詩に詠みつづけ、それを画家が韓国画で描きました▼労働組合の代表として日本の搾取と対決した済州島(チェジュド)の海女(あま)。半島全土で「独立万歳」を叫んでデモ行進した3・1独立運動に加わった数多くの妓生(キーセン)。10代で抗日運動に身を投じ、拷問の末に命を落とした少女…。運動家の母や妻として弾圧されながら、節を曲げなかった女性たちも▼力で支配され、食糧をうばわれ、文化や教育まで強制される。そのなかで迫害に屈せず、夜明けを求めて声をあげた勇ましさ、気高さ。そうした歴史から目を背ける安倍首相にこそ、見てもらいたい▼きょうは国際女性デーです。女性の権利向上と平和な社会をめざして世界が連帯する日。「貧しい衣服、粗末な飯、熾烈な戦闘に疲弊することはあっても、募らせたその熱情は粒ごとに実を結び、祖国の光復の種になった」。あらゆる支配や差別とたたかった女性たちの伝統を受け継ぐときです。


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