2014年2月1日(土)
きょうの潮流
本紙に協力していただいた方々の訃報が相次ぎました。惜別の情とともに、わたしたちの新聞づくりが日頃から各分野で活躍する人びとに支えられていることに改めてお礼したい▼国民的人気アニメ「サザエさん」の父・磯野波平の声を演じて４５年。にぎやかな家族を温かく見守ってきた永井一郎さんが８２歳で亡くなりました。生前、サザエやカツオを「バカモーン！」と一喝したあの声は社会にも向けられました▼俳優・声優の劣悪な労働環境の改善をもとめ、文化を守る先頭に立ってきた永井さん。国防軍や憲法改定を声高に叫ぶ流れを憂い、本紙にも「民主主義と国民生活を守り、発展させる役割をさらに果たされるよう願っています」と期待していました▼おいしい食べ物は人間を元気にするという信念のもと、情熱をこめて行動してきた料理研究家の小林カツ代さん。“食の命、人の命”の大事さを説き、それを奪う戦争につながる動きには「ノー」の声を上げ続けました▼「もっともっと大きくなってほしいの」。先の戦争に唯一反対した日本共産党と本紙を信頼し、いつも応援してくれました。その「しんぶん赤旗」が創刊８６年をむかえます。各界各層から寄せられた３面の談話は、果たす役割の大きさを教えてくれます▼いま、あらゆる分野で政治と国民の矛盾がひろがっているとき。その怒りとたたかいを、ともにできる新聞として“自共激突”の時代を生き生きと伝えたい。「赤旗」を支えてくれる、すべての人に感謝しながら。
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