2014年1月18日(土)
エジプト国民投票
新憲法「賛成」98%
非公式結果 投票率は4割届かず
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【カイロ=小泉大介】エジプト新憲法草案の是非を問う国民投票(14、15両日実施)について、政府系紙アルアハラム(電子版)は17日未明までに、草案が97・7%の賛成で承認されたとの非公式結果を伝えました。ただ、注目された投票率は38・5%で、モルシ前大統領時代の前回憲法国民投票(2012年末)の33%は上回ったものの、過半数には遠く届きませんでした。
昨年7月の軍によるモルシ前大統領解任を受けた今後の政治プロセスをめぐっては、新憲法制定から6カ月以内に、大統領選挙と人民議会(国会)選挙が順次実施されます。いずれが先に行われるかは新憲法草案に規定がなく、近くマンスール暫定大統領が決定する見込みです。
エジプト国内では現在、モルシ氏解任の中心となった暫定政府のシシ第1副首相兼国防相が次期大統領選挙に出馬するかどうかに広範な国民の関心が集まっています。