2014年1月3日(金)
スー・チー氏の「大統領資格」支持
ミャンマー大統領 憲法改定問題で言及
【ハノイ=松本眞志】ミャンマーのテイン・セイン大統領は2日、年頭のラジオ演説で憲法改定問題について、「この国の政治指導者になる市民の権利を制限したくない」と述べ、最大野党・国民民主連盟(NLD)党首アウン・サン・スー・チー氏の大統領就任資格を可能にする憲法改定を支持する考えを明らかにしました。
2008年に当時の軍政が制定した現行憲法は、配偶者や子どもが外国籍のミャンマー国民の大統領就任を禁止しており、英国籍の息子がいるスー・チー氏は大統領就任が不可能です。
大統領は憲法改定の必要性について、(1)政治対話、重要な国民的和解、国家の和平プロセスの基盤の実現(2)民主主義的態度と価値の強化(3)政治指導者の資格要件の規制の撤廃―の三つを挙げました。
大統領は「健全な憲法とは、社会の求めに応じて、国家や経済、社会の問題を表現するために、その節々で改定されなければならない」と強調しました。