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2013年12月13日(金)

きょうの潮流

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 きょうは正月を迎えるための事始め。昔はすすを払ったり、雑煮を炊く薪(まき)や門松に使う松を山に取りに行く日でした。秘密保護法反対の熱気が続くなか、年の瀬が慌ただしく過ぎていきます▼今年の世相を表す漢字に「輪」が選ばれました。2020年の東京五輪決定や富士山の世界遺産登録、プロ野球で東北の球団が初の日本一を達成するなど、日本中に歓喜の輪ができたこと。国内外で多発する自然災害への支援の輪を理由にあげた人が多い▼力強く書きあげた清水寺の貫主によれば、「輪」には大勢がひとつになって円滑に回転していく意味もあるそうです。格差が進む分断社会のなかで、人と人とのつながりを大切にしたいという気持ちがこめられたのでしょう▼政治の世界に目を転じればどうか。先の悪法にみられるように、政府が躍起になることと国民の願いとの矛盾は大きくなるばかり。分野を問わず、安倍政権とのたたかいの輪は列島中にひろがっています▼新基地建設やTPP、消費税の大増税に、憲法改悪…。年が明けても、国を滅ぼす道を突き進む為政者と、わたしたちとの隔たりは深まる一方でしょう。都政でも、五輪を汚す猪瀬知事の裏金疑惑がますます深刻になっています▼政権与党からは強圧的な発言がつづきます。補完勢力となった野党も保身のための離合集散をくり返そうとしています。来年は政治の舞台では自共対決がさらに鮮明になるはずです。そして権力の横暴に反撃する国民の「輪」もいっそう強く大きく。


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