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2013年11月14日(木)

きょうの潮流

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 真冬並みの寒気によって今季一番の冷え込みとなった列島。各地で初雪や初霜を観測し、北日本は早くも大雪に見舞われています。今冬は寒くて雪が多いそうですが、記録的な猛暑につづく荒れた天候が心配です▼フィリピンを襲った台風30号は度外れた激しさでした。米軍の観測では最大瞬間風速は105メートルに達し、上陸した台風としては史上最強とも。高潮は5メートルに達し、現地の人は「竜巻と津波が同時に襲ってきたようだった。こんな経験は初めて」と話しています▼甚大な被害をうけた中部のレイテ島は、がれきの山。街は流されて、状況は日を追うごとに深刻さを増しています。食料も水も足りず、けが人の手当てもできない。一刻も早い救援を待ち望んでいます▼「私の祖国を襲った異常気象は狂気だ。この狂気は、この場で終わらせることができる」。各国が地球温暖化対策を協議する場で、フィリピンの代表が涙ながらに訴えました。苦しんでいる国民や自分の兄弟との連帯を示すため、会議で意義ある結果が導き出されるまで断食すると▼世界の科学者は、このまま温暖化がすすめば、今世紀末には気温は最大4・8度、海面は82センチも上昇すると予測しています。大小の島々からなるフィリピンは死活問題です▼日本も人ごとではありません。将来、スーパー台風上陸の可能性を指摘する専門家もいます。人類の差し迫った課題をどう打開していくか。いまこそ原発頼みのエネルギー政策を転換し、浪費社会を見直すときでしょう。


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