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2013年11月5日(火)

きょうの潮流

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 感動を言葉で表すのは難しい。心を動かされるたびに感情が入り交じり、それがかたまりのようになってこみ上げてくるからです▼東北楽天イーグルスの初の日本一もそうでした。「うれしい」「良かった」「最高です」。選手たち、ファンのひとことには、万感の思いが込められています。プロ野球の長い歴史のなかでも、これだけみんなの心がひとつになった優勝はなかったのでは▼絶対に点はやらないと、気持ちをこめて投げ続けたエース田中将(まさ)大(ひろ)投手。「東北の底力」を宣言し、自分が弱気になってはいけないと、強気のリードを貫いた嶋基(もと)宏(ひろ)捕手。だれもが勝利をあきらめず、力の限りたたかい抜きました▼最終戦。仙台の本拠地球場は応援に駆けつけた人であふれました。球場の周りや隣の陸上競技場では、大勢がテレビ画面を見つめて必死の声援。年配者も家族連れも、選手と同じユニホームに身を包んで▼避難先や仮設住宅、被災地の復興商店街でもメガホンをたたき、おらがチームの勇姿をたたえ合う姿がありました。「元気と勇気をもらった」。笑顔に感謝の涙が混じります▼震災以来、田中投手はプロ野球選手として、ひとりの人間として、何ができるのかを常に考えてきたといいます。それは全員の思いでしょう。地元に戻ったベテランの斎藤隆投手は「一日一日、チームが強くなっていった」。“無敗の壁”を破った巨人も最後まで奮闘。まさに球史に刻まれる日本シリーズ、そして東北に根付いた球団の歓喜の胴上げでした。


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