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2013年9月29日(日)

自民の改憲論に反論

「96条の会」がシンポ開催

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 憲法改正の手続きを緩和する憲法96条改定に反対する憲法学者らでつくる「96条の会」のシンポジウムが28日、東京都内で開かれました。パネリストらが、自民党の憲法改正草案など改憲の動きに反論しました。96条の会は5月に発足し、シンポジウムは3回目。

 代表の樋口陽一東大名誉教授はあいさつで、衆参それぞれの総議員の3分の2以上とする改憲の発議要件について「改憲勢力にとって難関であることは参院選(の投票結果)が実証した」と指摘しました。その上で、集団的自衛権の行使へ憲法解釈の変更を求める動きを「裏門から突破しようとする動きだ」と批判。「何が何でも押し通そうとする姿勢」に警告を発しました。

 基調講演をした奥平康弘東大名誉教授は、安倍政権の特定秘密保護法案について、「9条改悪とリンクした改憲の布石だ」と指摘。「今まで考えられなかった刑罰を一般の市民に科そうとしている」と述べ、政治の現状について市民が向き合い「考える」ことの重要性を説きました。

 パネリストで一橋大学の阪口正二郎教授は自民党の改憲草案について、憲法の個人主義の転換をはじめ「(現行憲法との)決別宣言だ。憲法の性格を清算しようとしている」と述べました。

 明治大学の辻村みよ子教授は憲法改正手続きの難易度を諸外国と比較し、日本は特別に改憲手続きが厳しいという主張に反論。「国民投票をしやすくし、国民主権を回復するものだというが、国民代表による熟議がまず必要だ」と強調しました。


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