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2013年6月21日(金)

きょうの潮流

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 完敗したブラジル戦から一転、強豪イタリアをあと一歩まで追いつめたサッカーの日本代表。予想もつかなかった激しい点の取り合いに、朝から一喜一憂した人も多いでしょう▼いったんは遠のきかけた世界トップの背中を、ぐっと近づけた健闘。イタリアの選手も「日本は信じられないくらい強かった」とたたえています。攻めの姿勢とともに、個々の鋭い動きがチームとして躍動。守りに課題を残したものの、来年のW杯が待ち遠しい▼そのW杯の舞台となるブラジルの各都市で、市民による大規模なデモがつづいています。公共交通料金の値上げをきっかけに、17日には20万をこす人々がデモに参加。「W杯よりも福祉や医療、教育の充実を」と政府に抗議しました▼ブラジル人はサッカーという空気を吸って生きている、といわれるほどのお国柄。W杯の地元開催となれば、どれほどの熱狂ぶりか。そこで「W杯反対」の声が上がるほど、巨額の公金の使い道は、いまや世界共通の問題といえます▼2020年夏季五輪の立候補都市、トルコ・イスタンブールで起きている反政府デモの発端も市内中心部の再開発計画でした。同じ立候補都市の東京でも、巨大開発ばかり熱心でくらしに背をむけた都政が市民の批判をあびています▼人の心をかよわせるスポーツ。五輪やサッカーW杯は世界中が交流する場にもなります。開催はどうあるべきなのか。それが市民の生活と対立する関係になっては不幸です。知恵を絞るときなのかもしれません。


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