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2013年6月2日(日)

きょうの潮流

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 通販会社につとめる40代のFさん。仕事に行くのがつらいとこぼします。毎日のように、上司から嫌がらせやいじめを受けているからです▼すぐに怒鳴る、無視する、悪口をいいふらす。さらに、パソコンや机をわざと使わせなかったり、契約外の仕事を押しつけられたり。つねに、びくびくしながら上司の顔色をうかがっている自分も嫌だといいます。職場の雰囲気も悪く、辞めていく人があとを絶たないそうです▼厚労省が発表した昨年度の個別労働紛争の相談で最も多かったのがパワハラでした。初めて5万件をこえ、これまでトップだった解雇を抜きました。意識のひろがりとともに、効率や成果ばかりを求める会社内のとげとげしい人間関係が透けてみえます▼相談内容をみると、バカなどの暴言や中傷、きつい仕事の割り当て、頭をたたかれたというケースも。こうした相談は年々増加する一方で、最近の調査では職場の4人に1人がパワハラを経験している実態がわかっています▼問題は、被害者の多くが我慢していること。窓口や幹部に相談してもプライバシーが守られず、報復される恐れもある。声も上げられず、会社ぐるみでパワハラ行為をはたらく「ブラック企業」もあります▼安倍首相はいま、成長戦略の名のもとで労働者いじめを加速させようとしています。これだけすさんでいるのに、さらに働くことが苦しみとなり、心身をむしばむ職場が増えたら――。人間や社会を壊す政治にはストップをかけなければいけません。


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