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2013年5月11日(土)

きょうの潮流

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 花から花へと蜜を求めて敏しょうに飛ぶアゲハチョウを毎朝、目にします。どんな蝶(チョウ)も必ず止まります▼アゲハは漢字で揚羽と書き、羽を揚げて止まる習性から付けられた名前とされています。止まる時に羽を立てる蝶の仲間は、立羽の字をあてタテハチョウと名づけられています。とはいっても、名前の通りの格好でいつも止まっているわけではないようです▼タテハチョウの仲間でアカボシゴマダラという中型の蝶が朝、水をまいた直後の地面に降りてきました。ほのかなピンク色の紋をつけた白い羽を水平に開いて止まり、黄色い“舌”を伸ばして、なにやら吸っていました。アカボシゴマダラといってもあまり知られていません▼国内では奄美諸島などのいくつかの島だけに生息していますが、最近、関東で見られるのは中国大陸生まれの外来生物。春に羽が白っぽくなるのも、奄美諸島のものと異なる特徴だといわれます。近づくと、ぱっと飛び立ち見失ってしまいました▼翻って人間の世界。止まらないために、国民に不安をもたらしているものがあります。東京電力福島第1原発の敷地内で増え続けている放射能汚染水です。東電と政府がその場しのぎに対応してきたため、管理できる展望がなくなってきています▼原子力規制委員会の資料によれば、これまで発生した汚染水に含まれる放射性セシウムは、2年前に大気に放出された量の10倍に及んでいます。原子炉内の放射能を閉じ込めることができない事態が今も進行中なのです。


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