2013年4月28日(日)
内閣委
情報流出防げない
赤嶺氏 共通番号制は危険
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「共通番号制(マイナンバー)」で指摘される“なりすまし”による個人情報の流出を防げない欠陥があることが24日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の衆院内閣委員会での質問で明らかになりました。
赤嶺氏が取り上げたのが、共通番号制で税金などの個人情報を自分のパソコンなどを使って見ることができる「マイ・ポータル」です。この間の審議で、一般のインターネット回線を使うため「セキュリティーで一段落ちる危険性がある」と政府も認めています。
赤嶺氏は「不正アクセスによる個人情報流出にとどまらず、第三者がなりすまして個人番号カードを入手した場合、(悪用を)防ぐ手段はあるのか」とただしました。
西村康稔内閣府副大臣は「個人番号カードを不正に取得した場合、アクセスは可能だ」と認めました。また、総務省の望月達史自治行政局長は、個人番号カードと同じ本人確認手続きを行っている「住民基本台帳カード」でも、100件(08年度〜12年度)のなりすましがあったと答弁しました。
赤嶺氏は、自治体役場によっては、住民基本台帳の情報を見るパソコンが外部ネットワークに接続できることを紹介。「不正アクセスを防ぐ装置があるというが、絶対に破られないといえるのか」とただすと、望月局長は「技術は日々進歩するもの」と答弁。
赤嶺氏は、「衆院と参院のシステムも同様の装置で防御していたのに、議員のパスワードとIDが流出した。万全のセキュリティーなどない」とのべました。