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2013年4月20日(土)

きょうの潮流

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 計算や数字はときに争いの火種になります。ベネズエラの大統領選では、与党のマドゥロ候補の得票率は50・78%。対する野党のカプリレス候補は48・95%で引き算すればその差は1・83ポイント▼野党側は不正があったとして、票の再審査を要求しています。カプリレス氏は不正の具体例として、トルヒヨ県のある投票所では登録有権者が536人なのに700人以上が投票していると述べました▼ところが、選管が公表した投票所ごとの資料によると、この投票所では投票箱が二つあり、それぞれの有権者数は536人と530人。カプリレス氏は一方の投票箱の有権者数を全体と見間違えたのでしょう▼与党側は選管発表の数字をよく確かめてみたらどうかと指摘。野党側は反論不能に陥りながら、5000件の不正の証拠をつかんでいると新たに言い出しています▼選挙でマドゥロ氏らは中南米諸国の自主的な共同を広げつつ、無料診療所設置や奨学金拡大などの社会開発計画を進めたチャベス前政権の改革を継続することを訴えました。カプリレス氏も経済・外交面では変化を訴えつつ、社会開発計画の維持を公約せざるをえませんでした▼両者の得票を足し算すれば99・73%。全てが同意見とはいえないにしても、新自由主義ではなく、貧困対策や教育向上には国家が責任を負う―この改革方向に異議を唱える人は少数でしょう。選管は18日、暴力的勢力を孤立させるためとして、票の再審査を決めましたが、改革は根付いてきています。


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