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2013年4月14日(日)

きょうの潮流

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 取材へ向かう途中、乗換駅のホームに立つと、向かいの斜面にハナダイコンの赤紫の花が一面に咲いていました。その花の上を、小刻みに羽を動かして直線的に飛ぶ、白い蝶(ちょう)が目に止まりました▼モンシロチョウとも違う飛び方。年に1回、春の短い期間に羽化するツマキチョウです。名前のようにオスの羽の先端には、黄色みの強いだいだい色の紋がありますが、飛んでいる時は、黄色が目立ちません。花に止まれば、羽の裏を彩る草の模様が美しい蝶です▼残念なことに、こちら側のホームからは間近に観察することはできません。取材先は原子力規制委員会です。東京電力福島第1原発で起きた、地下貯水槽の汚染水漏れが外部の専門家を交えて議論されました。東電も出席して経過を報告しました▼長い説明が終わると、「東電は(施工を)しっかり確認し、材料も問題ないというが、それでは何が問題なのか」と福島大学の専門家が批判しました。ところが東電は、貯水槽を施工した会社は「水力発電や廃棄物処分施設の実績があり、日本でいちばん経験も能力もある会社だった」などと言い訳に終始するだけ▼東電に対する不安がまた募ります。東電まかせにしてきた規制委や国の責任も重大です。今後は地下貯水槽を使用せず、6月上旬までに地上の鋼製タンクへ「すべて移す」といいますが、当分、汚染水の漏れは続きます▼原因はまだわかっていません。いたずらに時間が過ぎているようにみえます。さらなる環境汚染が心配です。


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