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2013年4月12日(金)

きょうの潮流

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 古代ローマの権勢は地中海全域におよびました。その長大な国境線を維持する常備軍の費用を賄うため、全商人に売り上げの1%の税金を課しました。これが消費税の起源といわれています▼巨額の税収を生む「百分の一税」は、ローマ帝国存続の財源となります。しかし、その後は納税する側の意識も変わり、およそ1700年の間、消費税はタブーになってきました(『今こそ知りたい消費税』)▼なにしろ、子どもをふくめだれもが同じ税金をとられるのですから、所得の少ない人ほど負担が重くなる。不公平・不平等を絵に描いた税制だけに、支配層もおいそれとは手を出せなかったのでしょう▼それを復活させたのは戦争でした。1916年、第1次世界大戦下のドイツは戦費調達のために売上税を導入。それが欧州各国にひろがり、次の大戦を通して税率が引き上げられていきます。いわば、戦争という異常な事態のもとで消費税は現れてきたのです▼「最もたちの悪い、最も愚かな政策」。11日の日比谷野外音楽堂に志位共産党委員長の声がひびきました。消費税増税中止を求める国民集会であいさつ。いま安倍政権がやろうとしている増税にはひとつの道理もなく、口実はすべて崩れていることを明白にしました▼くらしは苦しくなる一方。そこに消費税が8%、10%と引き上げられたら―。その危機感と怒りに集会は包まれました。都心にとどろく「消費税増税はやめよ!」。この国を壊さないためにも、各地にこだまさせなければ。


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