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2013年3月22日(金)

きょうの潮流

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 卒業シーズンです。別れの寂しさ、新しい生活への期待と不安、子どもの成長を実感する喜び―。さまざまな思いが胸をかけめぐる季節です▼小学生が放課後や春休みなどを過ごす学童保育でも、「卒業式」が開かれます。指導員さんが一人ひとりの思い出を語りながら「卒業証書」を手渡したり、子どもたちが感謝の言葉を述べたりするのを聞いて、出席した保護者の涙腺は感動で緩みっぱなしに▼一方で子どもだけの留守番が始まることへの心配もつきません。学童保育は利用対象が原則3年生までという自治体が多く、「小4の壁」とも呼ばれます。東日本大震災後は、いっそう不安が高まっています▼経験者に話を聞くと「鍵を開けっ放しで外出していた」「寂しくなって職場まで泣きながら電話をかけてきた」などの体験談が。同時に「過ぎてみれば何とか乗り越えることができた」というのも共通した感想です▼子どもが1人で過ごす時間が長くなることは、自分で考えて行動したり、家事を覚えたりする契機でもあります。あるお母さんは「最初は心配でたまらなかったけれど、お米とぎを子どもの仕事にしたところ、最近では『そろそろ米がなくなるよ』と子どもに教えられる日々だ」と笑います▼「いざというときに頼れるのは人のつながり」だというのも大切なアドバイスでしょう。保護者同士やご近所づきあいなど、子どもを見守ってくれる人をいかに増やし、良い関係を築いていくか―。おとなが果たすべき大切な役割です。


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