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2013年3月12日(火)

きょうの潮流

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 都心から車で数時間の場所でのことです。東京電力福島第1原発を9日に視察した日本共産党の志位和夫委員長らは、福島県楢葉町の作業拠点から東電のバスで北へ向かいました▼楢葉町の畑や河川敷は除染作業後の黒い袋が至る所に置かれたままです。北の警戒区域に入ると、黒い袋は消え、畑は枯れた雑草で覆われています。人影がなく、当時の地震などで壊れた商店街、住宅が続きます。戻れない住民の悔しさはどれほどか▼第1原発構内に入ると全面マスクと防護服を着用しました。全面マスクは長くつけていると気分が悪くなるとの説明です。構内でバスを乗り換えて移動、白や青の防護服姿の作業員が黙々と作業をしていました▼3号機は水素爆発で壁や天井が崩壊した無残な姿をさらしていました。最上階の大きな鉄骨はすでに茶色にさび、グニャリと曲がっています。水素爆発の恐ろしさに息をのみました▼同じように水素爆発で壁が崩れた4号機前でバスを降車しました。三十数メートルの高さの最上階に作業用エレベーターで上る途中、爆発で吹き飛んだガレキが目に入ります。最上階の放射線量は毎時300マイクロシーベルト。平常時の一般人の年間被ばく限度を3時間余で超す値です。近くで作業員が働いていました▼敷地を埋め尽くす巨大なタンク群は、ここはどこかと錯覚すらします。放射能汚染水の一時保管設備です。すでに9割が満タンという説明。増え続ける汚染水に対して打つ手がないのです。事故は続いていました。


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